骨粗鬆症について

   

大阪市天王寺区にある歯医者 上本町プラザ歯科の歯科医師山本です。

今回は骨粗鬆症についてお話します。

骨粗鬆症は、低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患です。

予防にはカルシウム(Ca)摂取が重要で、骨粗鬆症ガイドラインでの推奨量は700~800mgとされています。

Caは、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、小魚、大豆製品、ひじき、わかめなどの海藻類に多く含まれています。

牛乳はコップ1杯で毎日手軽に摂取できる(200mLでCa約220mg)重要なCa供給源です。

鮭、丸干しイワシなどの魚類、キノコ類などに含まれるビタミンDを同時に摂取すれば、腸管からの吸収率が高まり、また、紫外線に当たることで皮膚の合成が促進されます。

しかし、Caの大量摂取で骨の脆弱性が回復するとは期待しないほうがよいでしょう。

Caを大量に摂取しても、腸管からのCa吸収が抑制されます。

また過剰摂取により高Ca血症、泌尿器結石、軟組織の石灰化などの健康障害のリスクがあります。

日本人において、Ca摂取量の健康被害発現量は3000mg、耐容上限量は2500mgと定められています。

特に、Ca製剤やビタミンD製剤などを利用している場合は過剰摂取に注意が必要です。

目安としては毎日コップ1杯の牛乳を飲むことと、前述の食材を組み合わせることが大切です。

Ca以外の栄養素としては、ビタミンKとリンが重要です。

納豆や緑黄色野菜に多く含まれるビタミンKは、骨にあるオステオカルシンというたんぱく質を活性化し、骨沈着、骨形成を促進します。

一方、リンを多く含む加工食品やカフェイン、喫煙や飲酒は、腸管でのCa吸収抑制作用、尿中への排泄促進作用があるため、禁煙、適正飲酒が重要です。

また外出やスクワットなどの運動習慣をつけることは、骨密度上昇、転倒予防に有用で、紫外線に当たる機会になります。


上本町プラザ歯科

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