チョコレートの効能について

   

大阪市天王寺区にある歯医者 上本町プラザ歯科の歯科医師山本です。

今回は皆さんが大好きなチョコレートの効能についてお話します。

チョコレートの原材料であるカカオ豆は、紀元前200年頃から「神々の食べ物」と崇められており、19世紀のヨーロッパではその薬能を期待して薬として用いられてきました。

生のカカオ豆は原産地で発酵・乾燥させたのち輸出され、その後生産工場で焙煎・磨砕されます。

ここに、砂糖を加えて成型したものがチョコレートであり、油脂分を除去した残渣がココアです。

食品の面からチョコレートの成分を考えると、「カカオマス」と「砂糖」となります。

カカオマスには、脂質成分であるココアバターと非脂質成分であるポリフェノールや食物繊維、ビタミン・ミネラル分(マグネシウム、カリウム等)、苦み成分であるテオブロミン、アミノ酸の一種であるγーアミノ酪酸(GABA)等が含まれます。

なかでも、ストレス軽減や改善に効果があると報告されているのが、マグネシウムやテオブロミン、GABAです。

マグネシウムは、幸福感を高める働きのある脳内物質「セロトニン」の合成を助け、ストレスに対抗する働きがあります。

テオブロミンはセロトニンの働きを助ける作用があり、ストレス軽減が期待できるとされています。

GABAには癒しやリラックス効果に関する報告が多数あります。

チョコレートにストレス軽減や改善が期待できると言われるのは、これらの成分を含有するためです。

チョコレートは他にも、ポリフェノールの成分による抗酸化作用や心血管系の予防・保護作用、歯周病対策としての有効性などの効果も期待できるとされています。

一方で、カカオの含有量が多いチョコレートには、脂質の過剰摂取の問題があったり、カカオ豆自体に利尿作用や興奮作用のあるカフェインが含まれていたり、摂取によりアレルギーを起こした症例などもあります。

また、残留農薬やアフラトキシン(カビ毒の一種)がカカオ豆から検出された報告もあることから、摂取量や衛生面などを含めた注意が必要であると言えるでしょう。

このようにチョコレートにはたくさんの素晴らしい効能がありますが、くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。


上本町プラザ歯科

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