親知らずについて
2019/10/08
大阪市天王寺区にある歯医者 上本町プラザ歯科の歯科医師山本です。
今回は親知らずについてお話します。
皆さんは自分に親知らずがあるかないか知っていますか。
今まで腫れたり痛んだりして抜いたことのある方もいらっしゃると思います。
親知らずの正式名称は第三大臼歯といいます。
歯科用語では智歯、8番とも呼ばれたりもします。
前歯の真ん中から数えて8番目にある歯が親知らずです。
日本人は顎が小さく親知らずが生えるスペースがない場合が多いです。
このため親知らずが斜めに生えたり、横向きに生えたりします。
半分埋まったままになったり(半埋伏智歯)、全く歯茎から出てこない場合もあります(埋伏智歯)。
また元々親知らずがない人も増えてきています。
これは大昔は木の実などの硬い食べ物が多かったため人間の顎は大きく発達していて親知らずも真っすぐ生えていましたが、時代と共に柔らかい食べ物が増え、顎が小さくなり親知らずが必要なくなったからだと言われています。
「親知らず=抜歯」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、親知らずだからといって必ずしも抜く必要はないです。
真っすぐ生えてムシ歯もなく正常に機能している親知らずは抜く必要は全くありません。
しかしムシ歯になったり周りの歯茎が腫れたり、手前の歯に悪影響を及ぼしている場合には抜歯が必要なケースがあります。
また親知らずの周りが全く磨けていなかったり、将来的に上記のような問題を起こす可能性が高い親知らずは予防的に抜く場合もあります。
これは歯や歯茎に痛みがない時の方が麻酔が効きやすく、年齢が若ければ若いほど歯が抜けやすいからです。
年齢が上がるにつれて、親知らずの歯根と顎の骨が癒着して抜けにくくなります。
また「親知らずの抜歯=怖い、痛い、腫れる、大変」などというマイナスイメージを持たれている方が多いと思いますが、上の親知らずは簡単に抜けるケースがほとんどです。
「えっ!もう抜けたんですか?」と驚いて頂けることが非常に多いです。
腫れも痛みも出にくいです。
下の親知らずは歯の向きや歯茎への埋まり方などで抜歯の難易度が変わります。
歯茎に埋まって横向きに生えている場合は、歯茎を切ったり、歯を削って割ったりする必要があります。
埋まっている場所が深かったり、歯の根っこが下顎の神経に近い場合などは総合病院や大学病院の口腔外科にご紹介する場合もあります。
親知らずでお悩みの方はぜひ一度当院にご相談下さい。
上本町プラザ歯科
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