小児の色素沈着「Black Stain」

   

大阪市天王寺区にある歯医者 上本町プラザ歯科の歯科医師山本です。

今回は小児の色素沈着「Black Stain(ブラックステイン)」についてお話します。

「Black Stain」とは、各国で小児の約2~20%にみられると報告されている色素沈着の一種です。

「Black Stain」の沈着メカニズムは完全に解明されていないものの、口腔細菌や唾液性状が関与していると考えられており、黒い色は細菌により産生された硫化鉄に由来するとされています。

「Black Stain」がみられる小児では、プラークや唾液中の色素産生能をもつActinomyces属菌やPrevotella属菌の比率が高いことがわかっています。

そして「Black Stain」がみられる小児の特徴として、う蝕(ムシ歯)が少ないということが挙げられます。

う蝕菌よりも上記の細菌が優勢なのかもしれません。

さらに「Black Stain」がみられる小児では、唾液中のカルシウムやリンの濃度、唾液緩衝能が高いことも報告されており、このような細菌叢と唾液の特性が「う蝕が少ない」という傾向に寄与するのではないかと推測されています。

「Black Stain」は、成長するにつれて自然に消失することがほとんどです。

口腔疾患を引き起こすことはありませんが、審美的な問題はあります。

セルフケアのみでは除去は困難ですので、定期的にプロフェッショナルケアを受けて下さい。

上本町プラザ歯科では小児の定期検診も実施しております。

お子様の歯の着色やムシ歯でお困りの際はぜひ一度当院にお越し下さい。


上本町プラザ歯科

大阪府大阪市天王寺区上汐4丁目1−33 フェンテ上汐1F
近鉄 上本町駅・地下鉄 谷町九丁目駅から徒歩5分
https://www.uehonmachi-plaza-dc.jp/


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