人工甘味料について
大阪市天王寺区にある歯医者 上本町プラザ歯科の歯科医師山本です。
今回は人工甘味料についてお話します。
甘味料は、糖質由来の「糖質系甘味料」と、糖質由来ではない「非糖質系甘味料」に分類されます。
さらに「非糖質系甘味料」は、ステビアや羅漢果などの「天然甘味料」と、スクラロースやアスパルテームなどの「人工甘味料」に分けられます。
人工甘味料は、天然甘味料に比べ甘味度が高く、カロリーが低いのが特徴です。
現在認可されているものは、多数の動物実験で有害性と毒性が調査・研究されており、通常の使用量では身体への危険性はないとされています。
しかし特定成分(サッカリン、アセスルファムカリウム等)に敏感な人には、アレルギー反応や便が緩くなるといった副作用がみられるなど、甘味料の感受性には個人差があります。
人工甘味料は食品以外にも薬剤や歯磨剤などにも使用されているので、長期的に使用する際には注意が必要です。
人工甘味料は生体内でほとんど代謝されず未変化のまま体外へ排出されます。
したがって、人工甘味料を摂取しただけで体重増加・血糖値上昇を生じることは考えにくいです。
しかし血糖値の上昇を起こさないために、食欲亢進を起こす可能性があり、甘味を強く感じた被験者ほど一定時間後の食欲亢進が高まるとの報告もあります。
これは「甘味受容→血糖値上昇→食欲抑制」という生体本来の恒常性が乱れるためとされています。
人工甘味料添加の飲料や菓子類を日常的に摂取すると、食欲増強につながりエネルギーの過剰摂取などの影響を及ぼす可能性があります。
このように人工甘味料については生体への影響が解明されていない点があることから、個人の食事・生活習慣・疾病などの状況に合わせて使用する必要があります。
上本町プラザ歯科
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