9月度生涯研修セミナー
2019/10/08
大阪市天王寺区にある歯医者 上本町プラザ歯科の歯科医師山本です。
9月8日(日)に大阪府保険医協会が主催する生涯研修セミナーを受けてきました。
会場は難波のM&Dホールで、70名を超える歯科医師が参加していました。
今回は「歯痛を見直すー口腔顔面痛の診査・診断の基本」という内容で、講師は慶應義塾大学医学部歯科口腔外科教室非常勤講師の和嶋浩一先生でした。
ムシ歯で歯が痛い、歯周病で歯茎が痛いなど歯そのものに原因があって歯が痛むものを「歯原性疼痛」といいます。
ムシ歯や歯周病など歯に原因がないのにも関わらず歯が痛むものを「非歯原性疼痛」といいます。
今回は「非歯原性疼痛」の内容がメインのセミナーでした。
「非歯原性疼痛」のセミナーを受ける機会はなかなかないのでとても貴重な学びの場でした。
歯が痛くて歯医者に行ったのに「ムシ歯もないし特に悪い所はない」と言われた場合「非歯原性疼痛」である可能性があります。
「非歯原性疼痛」は大きく分けて筋・筋膜性疼痛、神経障害性疼痛、心因性疼痛にわけられます。
神経障害性疼痛は歯に関係する神経が何らかの理由で傷付いた場合に歯に痛みが起こります。
心因性疼痛は精神疾患が原因で歯に痛みが起こります。
どちらの場合も口腔外科や心療内科などの専門の科との連携が必要になります。
今回は筋・筋膜性疼痛について詳しくお話させて頂きます。
歯の痛みに関係する主な筋肉は咬筋、側頭筋になります。
咬筋は頬にある筋肉で、側頭筋はこめかみ付近にある筋肉です。
どちらも咀嚼筋と呼ばれ、口の開け閉めやものを噛むのに役に立っています。
それらの筋肉が痛むと、脳が錯覚を起こして歯が痛い様に感じることがあります。
その場合歯に原因はないのでいくらお口の中を見ても「異常なし」ということになります。
痛みを取り除くには咬筋や側頭筋の痛みを取ることが必要になります。
方法としてはそれらの筋肉に負担をかけないようにする認知行動療法と筋肉のストレッチが有効です。
どちらもご自身で簡単に出来るものになります。
認知行動療法として有効なのは「肩を動かす」「舌で上顎をなめる」「痛い方と反対側でご飯を食べる」などです。
これらの行動を意識的に行うことで痛んでいる筋肉の無意識の負担を減らすことが出来ます。
また痛んでいる筋肉を蒸しタオルで温めた後、首のストレッチ、開口ストレッチを行うことも非常に効果的です。
上本町プラザ歯科では具体的な指導を行っております。
歯の痛みでお困りの方は是非一度当院にお越し下さい。
上本町プラザ歯科
大阪府大阪市天王寺区上汐4丁目1−33 フェンテ上汐1F
近鉄 上本町駅・地下鉄 谷町九丁目駅から徒歩5分
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