離乳期の食事について①
大阪市天王寺区にある歯医者 上本町プラザ歯科の歯科医師山本です。
今回は離乳期の食事についてお話します。
「食事をあまり噛まずに丸飲みしてしまう」「口からべーっと食べ物を出してしまう」などのお悩みはありませんか。
これらは口の機能の発達に対して食べ物が合っていないことや、一口量、姿勢等が関係しています。
機能に合った食材でなければ、子どもは自分で処理することができません。
その結果、食欲のある子は丸飲みに、そうでない子はべーっと出すことになります。
下記にアドバイスをまとめましたので参考にして下さい。
食材の形状
・しっかり噛めるまでは、月齢や年齢ではなく、発達に合わせた、噛みやすい調理形態のものを与えましょう。硬いものを与えれば噛むのが上手になるとは限らず、段階を踏んで練習していかなければいけません。
食べ方・食べさせ方
・スプーンに乗せる量は、ボール部分の1/2~1/3くらいで、口唇で取り込みやすい量にします。多すぎると舌の動きが悪くなり、うまく噛めなくなります。
・介助する時には、スプーンなどで舌の奥に食べ物を入れると、離乳食初期の場合、まだ舌で食べ物をつぶすことができないため、吐き出してしまいます。逆に、離乳食中期(もぐもぐ期)の場合、自分の舌を使って奥に食べ物を送り込む練習ができないため、すぐに飲み込む癖がつき、舌が育ちません。舌の前の方に入るように与えましょう。
・食べさせる速度が速くなりすぎないように、飲み込んだことを確認してから次を食べさせるようにしましょう。
食事中の飲み物
・食事中に飲み物を与えていると、流し込む習慣をつけてしまうので、食事中は食卓に置かないようにし、食後に飲ませるようにします。
食べる時の姿勢
・机やいすの高さが食べやすい姿勢になるような状態になっているか確認します。頭、体、呼吸を安定させるためには、体の軸をまっすぐにし、足裏がしっかり床につくようにいすの高さを調節します。
・机が高すぎると、自由に腕や手を動かしにくくなるため、両手が食卓の上に自然に乗る高さにします。
・離乳食初期で、自分でまだしっかり座れない時は、少し後ろに傾けて座らせた方が食べやすいです。
・離乳食後期に入り、自分で食べ始めるようになったら、机に手がつき、やや前傾姿勢で、足裏が床にぴったりつく姿勢が理想です。
上本町プラザ歯科では小さなお子様の検診やムシ歯予防を行っています。
是非一度当院にお越し下さい。
(②へ続く)
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